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マーチンの修理:トップ板接ぎや木目の幅について


上部2つの写真を見てください。トップ板が明らかに接いでありますね。ゴーデンエイジ1945年前後のマーチンギターはこのようなやり方が多く見られます。詳細に見ますと4枚が接いであるのです。ネックの反りを修理するのですが、ここまで持たせるには何度も修理をした痕跡がありました。下の2枚は完全な一枚板のトップです、おそらく1930年代のものです。鉄のTバーがあってもネックは反ってしまいます。良いものは何度も修理を重ね今日に残っているのです。

上部2つのギター修理写真をご覧ください。トップ板が明らかに接いでありますね。ゴーデンエイジ1945年前後のマーチンギターはこのような板の接ぎ方が多く見られます。細く見ますと4枚の板が接いであるのです。

写真のギターはネックの反りを修理しているのですが、以前にも何度か修理をした痕跡がありました。

下の2枚は完全な一枚板のトップです、おそらく1930年代のものです。鉄のTバーがあってもネックは反ってしまいます。

良い素材を使って、丁寧に作られたギターは何度も修理を重ね今日に残っているのです。当時のアデュロンダックスプルースは2種類の木目の板を使っています。初期は木目の極端に粗い板を使っていることが多いようです。後期になると細い目(グレイン)のものが多用されます。

私がアメリカの博物館で弾かせてもらったマーチン0タイプ1890年代はとても目の細かいアデュロンダックでした。上記の写真は00-28で1946年モデルだったと思います。目が細かいです。

昔のマーチンのトップ板は目の粗い方をを中央へ持ってきていましたが、今日の製品は目が細かい方を中央へきています。目が粗いトップ板は通常で考えると強度が弱いのですが、この時代のマーチンは相当木材を選別して強度のある荒めの板を使ったのでしょう。


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